あなたは犬の老人ホームとも呼ばれる
老犬ホーム
という施設をご存じでしょうか?
もしかしたら、あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。
実はこの「老犬ホーム」ですが、現在の日本の事情を背景にして、最近徐々に需要が高まってきている施設です。そして今後も需要が増えていくことが予想されている施設なのです。
まず最初に、老犬ホームとは何か、とっても簡単にご説明すると、
「年老いた愛犬を飼い主さんの代わりに面倒を見てくれる施設」
のことです。
施設によって異なりますが、「短期預かり」、「長期預かり」、「終生預かり」など、飼い主さんの希望に応じて愛犬の面倒をみてくれます。
また、最近では、愛犬のさいごの時は飼い主さんも一緒に滞在できるようなホテル型サービスを行うところもでてきました。
ということで今回は、犬の寿命が延びているなか、今後ますます需要が増えていくことが予想される施設「老犬ホーム」についてご紹介していきます。
この記事を読んでいただければ、次のことがわかります。
- 老犬ホームとはどんな施設か
- 老犬ホームのサービス
- 老犬ホームの選び方
- 老犬ホームはどんな人が利用するのか
「さいごまで自分で面倒をみるから関係ない」
「老犬ホームは利用するつもりはない」
とお考えのあなたも、この記事が愛犬との生活を見直すきっかけになるはずです。ぜひこの記事を最後まで読んでみてくださいね。
でははじめましょう!
Contents
老犬ホームという選択肢もあり?犬の老人ホームとも呼ばれる「老犬ホーム」とは?
まず、「老犬ホーム」の歴史について簡単にご紹介しましょう。
老犬ホームの始まりは、北海道盲導犬協会が「引退した盲導犬たちが安心して過ごしてもらいたい」と考えて作った施設が始まりでした。この世界で初めて作られた施設は、盲導犬のための施設でした。
しかし現在では、家庭でペットとして飼われてきた犬を、家族に代わって面倒をみる施設のことを「老犬ホーム」と呼ぶようになりました。
「犬の老人ホーム」をイメージしていただけると分かりやすいですね。
この「老犬ホーム」は、犬の寿命の延びや、現在の日本の状況を背景にして、今後ますます需要が増えていくことが予想されている施設なのです。
老犬ホームという選択肢もあり?老犬ホームのサービスは?
では、老犬ホームの概要がわかったところで、「老犬ホーム」のサービス内容についてみていきましょう。
先ほど、「老犬ホーム」=「犬の老人ホーム」とご紹介しましたね。もっと簡単にいうと、「ペットホテル」を想像してみてください。
「老犬ホーム」=「犬の老人ホーム」=「ペットホテル」です。
飼い主さんの代わりに愛犬を預かって、24時間ずっと愛犬の健康管理や栄養管理、さんぽなどの運動管理をしてくれるところですね。
そして、ペットホテルとちょっと違うのが、預かる対象が「老犬」なので、愛犬の状況に応じて必要な「犬の介護」を受けることができる点ということになります。
老犬ホームという選択肢もあり?どんな犬を預かるの?
「老犬ホーム」なので、対象となる犬は、「老犬」です。
施設によってことなりますが、年齢の若い犬は受け入れない、あるいは受け入れ期間を制限する施設が多いです。
その他にも、一般のペットホテルと同じように、ワクチンの接種証明書の提出が必要、感染症にかかっていないことなどが受け入れ条件になることが多いです。
老犬ホームという選択肢もあり?期間と費用は?
施設によって異なりますが、預かり期間は次のようになります。
- デイケア
- 短期
- 長期
- 終生
そして、費用も施設によって異なりますが、
基本の飼育費をベースとして、介助や介護の費用を加算する
という施設が多いようです。
また、老犬なので医療費が必要になるケースもありますね。
医療費の扱いは、基本料金に含まれていたり、別途支払いが必要な場合など、預ける施設
によって異なりますので確認が必要になります。
費用の支払い方法は、施設によって異なりますが、
- 預けるときに基本的に必要となる費用を前払い
- 月単位で月の最後にかかった費用を支払う
というケースが多いようです。
老犬ホームという選択肢もあり?老犬ホームの選び方は?
多くの老犬ホームがホームページを開設していますので、ネットで情報収集をすることができます。まずはネットで検索してみてください。
もし、気になる施設を見つけたら、必ず問い合わせをして、預ける前に自分の目で見学をするようにしましょう。
老犬ホームという選択肢もあり?選ぶときのチェックポイント
では、老犬ホームを選ぶときのチェックポイントをご紹介します。
- 口コミ
- 評判
- 飼育写真の様子
- ブログなどの更新頻度
- 面会できるか、面会の時間、面会の頻度
- 愛犬の様子の報告方法と報告の頻度
- 自宅からのアクセス
- 立地条件
- スタッフが24時間常駐か
- 動物取扱業の登録番号
- 愛犬の所有権について
老犬ホームという選択肢もあり?どんな人が利用するのか?
老犬ホームの需要の高まりは、「高齢化社会」「老老介護」「犬の寿命の延び」という、現在の日本の問題を背景にしていることが大きいといえますが、それだけではありません。その他にも老犬ホームを利用される方にもさまざまな事情があります。
ここでは、老犬ホームを利用される方の理由をご紹介していきます。
- 飼い主さんが高齢になり、愛犬の世話を行うことができない
- 飼い主さんが老人ホームなどに入所してしまい、愛犬を世話する人がいない
- 飼い主さんが入院してしまい、愛犬を世話する人がいない
- 愛犬が付きっきりのサポートが必要な状態で、飼い主さんの仕事の都合で面倒が見れない
- 愛犬の認知症などで、吠え続けて近隣に迷惑がかかってしまう
などが挙げられます。
老犬ホームという選択肢もあり?あなたはどう思いますか?
愛犬は長い間一緒に過ごしてきた家族の一員です。いつまでも元気だと思っている愛犬ですが、確実に年老いていくことも事実です。
愛犬に介護が必要になっても、認知症になってしまっても、どんなに大変でも、愛犬のさいごの時まで一緒に過ごしたいと願うのは当然の気持ちです。
でも、もしかしたら、あなたにやむを得ない事情が起こることも考えられます。
そんなときは、老犬ホームの利用を選択肢にしても良いのではないでしょうか?
世の中にはさまざまな意見があるのも事実です。
「薄情だ!」
「無責任だ!」
などなど・・・・
でも、こう考えることもできます。
「見捨てる」のではなく「預ける」だけ。
老犬ホームに預けるという選択をしたとしても、会いに行けますし、連れて帰ってくることもできます。
飼い主さんと愛犬が共倒れする可能性を考えたら、老犬ホームを利用するという選択肢も良いのではないでしょうか?
難しい問題ですね・・・
さいごに
いかがでしたか?
今回は、「老犬ホーム」についてご紹介してきました。さいごはちょっと重い話になってしまいましたね。
愛犬のさいごの時まで面倒を見てあげることは私たち飼い主の役目です。でも、「もしも」のときは、あなたも愛犬も心穏やかに幸せに過ごすために、無理をせず、「老犬ホーム」という選択肢があることを知っておいてください。
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